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「木馬だ、木馬だ、だ、だ、だ」―。掛け声とともに手作りの木馬が前橋中心街を練り歩く「駅家(うまや)ノ木馬祭」が4月29日、前橋市の弁天通り商店街などで開かれます。
前橋在住の現代美術作家、白川昌生(よしお)さんが創作した物語「駅家ノ木馬祭」を基にしたアートプロジェクトで、春の開催は今回で4回目となります。
同月23日には、白川さんの作品「想像☆の力」の旗が、前橋市役所前の下村善太郎(初代前橋市長)の銅像近くに設置されました。下村善太郎は「駅家ノ木馬祭」の重要な登場人物でもあります。
新元号「令和」に切り替わる直前、どんな意図でこの場所に置かれたのでしょうか。
「想像☆の力」、三たび現る
4月23日、前橋市役所前の曲輪緑地にある下村善太郎像を挟むように、「想像☆の力」の赤い旗が2本設置されました。
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「想像☆の力」の旗は、アートを通じたまちづくりを手掛ける「場所・T house」プロジェクト実行委員会によって、たびたび前橋市内に設置されています。最近では昨年末とことし初めの2回、いずれも道路に面した空き地に展示されました。
3回目となる今回は、5月20日まで、前橋市役所前の大通りに面した曲輪緑地に展示しています。
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平成から令和に元号が変わる節目に、なぜ「想像☆の力」の旗を下村善太郎の銅像前に展示したのでしょうか。その意図について、白川さんは次のように語りました。
「駅家ノ木馬祭」は、2010年に私が創作した物語です。翌2011年の東日本大震災後からは、主人公が聞いた弁財天のお告げを基に、木馬で街中を練り歩く祭りを再現しています。
物語の舞台は、幕末から明治期の前橋市です。疫病や自然災害の多発、社会構造の変化―。困難な時代に立ち向かう人々と、街の再生にまつわる物語は、震災後の当時、そして「令和」という新時代を迎える今にも通じると思います。
下村善太郎は変化の時代を生きて、前橋の街の基礎を作った人物です。
社会の在り方が大きく変化する今こそ、善太郎のような人物が求められているのではないでしょうか。
下村善太郎は生糸商として成功し、私財を投じて前橋の近代化や県庁誘致に貢献した人物です。いわば、前橋のまちづくりの大先輩ですね!
木馬祭りを前に、下村善太郎の生き方から前橋の未来を、一緒に「想像」してみませんか。
駅家ノ木馬祭 FB
4月29日(月・祝)11:00~
木馬みこしは前橋弁天通り・大蓮寺を出発。広瀬川河畔を通ってるなぱあく、前橋公園を抜け利根川まで往復します。
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