心を満たす御神米のおはぎ/山名八幡宮の「予祝」を訪ねて

山名八幡宮(高崎市山名町)の一角に、不定期でオープンするテイクアウト専門店「予祝(よしゅく)」。

色とりどりのあんでつくる和菓子は、ここでしか食べられない「縁起の良い」一品です。

「これがおはぎ?」驚きのかわいさ

花をかたどったおはぎは、花びら一枚一枚まで精巧に再現され、食べるのがもったいないほど。

果物や野菜の風味を生かしたあんは色鮮やかで、後味もすっきりと爽やか。

中身は玄米なので、プチプチとした食感で食べ応えがあります。

添えられたエディブルフラワーを愛でながら食べきると、何だか心が満たされた気分に。

味の違うおはぎが6種類。生花やナッツなど食感に細かな変化も

いわゆる「インスタ映え」するお菓子ですが、お店を切り盛りする女将のみゆきさんは見た目だけでなく、特別な意味を持って、このおはぎを作っていると言います。

店名の「予祝」とは「前祝い」の意味。

前もってお祝いすることで、実際に期待する結果を起こすことができるという、日本古来の考え方です。

これからお花見の時期を迎えますが、お花見もまた、秋の豊作を願って「前祝い」する農耕行事が始まりとされています。

「安産・子育ての宮」として知られる山名八幡宮

「予祝」のおはぎや団子は、どれも華やかで「ハレ」の日にふさわしい食べ物です。

みゆきさんによると、普段の休日から気分の上がる「ポジティブな食べ物」を食すことで、幸運を現実に引き寄せてほしいという願いが込められているそうです。

「お守り」を食す、新しい参拝体験

こだわりは、おはぎの素材となるお米にもあります。

使っているのは、御神米(神様に捧げるお米)として使われる品種「イセヒカリ」です。

みゆきさんは「『お守り』を食べるような感覚をぜひ味わってほしい。神社で縁起の良い食べ物を食すという、新しい参拝のスタイルを楽しんで」と呼び掛けています。

山名八幡宮の一角にある「予祝」。オープン日はドリンクなども販売しています

玄米おはぎのほか、色とりどりのあんやフルーツをあしらった団子も人気です。

おはぎや団子の種類は、その日ごとに変わるため、いわゆる「定番メニュー」というのはないそう。

フードロスをできるだけ出さないために、基本的にはインスタグラムでの予約販売となっています。

数にも限りがあるため、訪れる方はぜひインスタグラムで営業日などを事前にチェックしてくださいね。

手相師であるみゆきさんによるセッションも定期的に開催され、こちらも事前予約が必要となります。

「予祝」
住所:群馬県高崎市山名町1581
営業時間:13:00〜16:00
営業日:不定期
※来店前に、公式インスタグラムにて営業日や予約方法をご覧ください。

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