明治8(1875)年創業の老舗煎餅(せんべい)屋「清香園(せいかえん)」が4月14日、前橋市本町の旧店舗を改装してリニューアルオープンしました。昔ながらの量り売りシステムで、好きなおかきやあられを選んで購入できます。
100年以上続く老舗の味が「復活」
前橋市本町の「えびす通り」にある老舗せんべい店「清香園」。
創業から100年以上にわたって地域住民に愛されてきましたが、2019年に店主の体調不良により一時閉店。
この度、店主の孫である三橋一仁さんが「100年以上続いてきた味を絶やしたくない」として、旧店舗を引き継ぎ「SEIKAEN」として再オープンしました。
「清香園」の味を再現するため、同じ仕入先、同じ職人さんで商品を製造。歯ごたえがあり、お米をしっかり感じる昔ながらの味わいに仕上げています。
店内のショーケースには、おかきやあられ、せんべいなど約15種類が並びます。
おすすめは店舗のある「えびす通り」にちなんだ「エビスオカキ」。
海鮮風味の塩味で青のり入り。サクサクと食べられて、万人受けする味わいです。
「固めが好き」という方は、ぜひ「ムギホ」を。シンプルなしょうゆ味で、ザクザクと噛み応えがあります。
量り売りで好きな種類を好きなだけ
量り売りで好きな種類を、食べたい分だけ買えるのもうれしいですね。
はかりは以前に「清香園」で使っていたものを再利用。
少し欠けてしまったおかきを割安で販売していて、フードロスに配慮した取り組みも今の時代に合っています。
イートインスペースもあり、お茶やコーヒーのほか、自家製のもちを使った「もっちーずスティック」も味わえます。
おしゃれなパッケージ入りは贈答用にも。賞味期限が長いのもうれしいですね。
三橋さんは以前、都内の百貨店でバイヤーとして活躍されていました。
その経験は、商品の仕入れやデザインなどにも生かされ、今後は雑貨やセレクトアイテムの販売も検討していくそうです。
前橋市の「地域おこし協力隊」として地域に関わってきた経験から、今の前橋について「街中で若者と高齢の世代が交流する場が少ない」と話します。
「せんべいやおかきは、年代を問わず誰でもすきなお菓子。ここを起点に幅広い世代が交流できるコミュニティーをつくっていきたい」と意気込みを語りました。
「 SEIKAEN」
住所:群馬県前橋市本町2-8-12
営業時間は:平日7:30〜13:00
※上記時間以外の営業やご注文は予約制。
事前にお問い合わせください。
※店舗前に2台まで駐車可
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