コミニュケーションツールとしての椅子を考える 前橋工科大 

 前橋工科大学工学部建築学科の2年生約50人が制作した「段ボール椅子」の展示が、5月15日まで、前橋市大手町の群馬県庁1階県民ホールで開かれています。誰と、どこで、何のために座るのか。単なる家具ではなく、コミニュケーションツールとして椅子のデザインを考える作品が並んでいます。

1人で座るか、誰かと座るか 

 学生に与えられた素材は、同じ大きさの板段ボール2枚。①実際に座れること②接着剤をしないこと③彩色しないこと―などを条件に制作されました。

 親子で座ったり、一人でくつろいだり。さまざまなコンセプトでデザインされた椅子が展示され、実際に座ることもできます。

段ボールを組み合わせた球体の椅子は、安定感があって見た目も美しい。

ゆらゆら揺れて、体幹を鍛えられそうな座り心地。

広げると大きさを変えられる折り畳み式の椅子も。

個人的に好きだったのが、1人で座って瞑想することを想定した椅子です。
実際に座ってみたのですが、段ボールで視界が遮断されることで、人の行き交う広場にいても心が落ち着きました。

椅子は、座って休むためのものですが、体を落ち着けて自分や他人と向き合うツールでもあるんですね。

生活の中のデザインとは何か。ちょっと腰を据えて考えてみる、よい機会になりました!

前橋工科大「段ボール椅子展」

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