地域を編集する“ローカルメディアのチカラ”/日本新聞博物館で企画展

全国各地のローカルメディアを集めた企画展「地域の編集──ローカルメディアのコミュニケーションデザイン」が10月5日~12⽉22⽇、横浜市のニュースパーク(日本新聞博物館)で開かれます。地域と人をつなぐ、地域課題を解決する、新しい情報流通の仕組みをつくる―。新たなメディアの在り方を模索する、各地のローカルメディアプレーヤーたちの実践例が紹介されます。

新たなメディアの在り方探す 

地域に根差した情報を伝える「ローカルメディア」の存在感が高まっています。

全国各地ではさまざまなウェブメディア、または紙メディアが続々と創刊され、群馬でも毎年のように新たなローカルメディアが立ち上がっています。
参照記事:群馬発!ローカルメディアまとめ

photo:Ryosuke Kikuchi

群馬県内では7月23日、上毛新聞社主催の公開トーク「ローカルメディア・ナイト」が開催されました。県内のローカルメディア運営者たちが集まり、地方の抱える課題とメディアの役割について意見を交わしました。

私も参加しましたが、その際に強く感じたのが「ローカルメディアへの関心の高さ」です。

人口減少、それに伴う定住促進、交流人口の増加―。地方が抱える難しい課題に対して、メディアを介して地域と人がつながるコミュニケーションを再構築できないか。そんな思いをひしひしと感じました。

上毛新聞社で開かれたローカルメディアナイト=7月23日、前橋市

ローカルメディアと地方紙の立ち位置 

地域に根差した情報を伝えるのが「ローカルメディア」ならば、地方の新聞社もそうでしょう。

地方紙は地元ではマスメディア的な立場になりがちです。一方で、さらに小さい地域単位のローカルメディアは読者や街のプレーヤーと直につながれることが魅力です。

私は「ローカルメディア・ナイト」を通して、地方紙とローカルメディアが協働することで地域メディアの可能性はもっと広がるのではないか、と感じました。

企画展では各地の地方紙の取り組みも紹介されるので、メディア業界の方にとっても実践例を学ぶ良い機会になりそうです。

photo:Ryosuke Kikuchi

10月5日午後2時からのオープニングトークイベントでは、本企画展に協力した影山裕樹さん(編集者/千十一編集室)、幅允孝さん(BACH、ブックディレクター)、田中佑典さん(LIP/生活藝人)、尾原史和さん(ブートレグ)が「全国各地に広がるローカルメディア」をテーマに語り合います。定員150人(先着順、予約不要)。

新聞博物館は常設展だけでもかなり見応えがあります。この機会にぜひ一度、足を運んでみてはいかがでしょうか。

企画展「地域の編集――ローカルメディアのコミュニケーションデザイン」
会期:2019年10月5日(土)~12月22日(日)
開館時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)
開催場所:ニュースパーク(日本新聞博物館)
入館料:一般400円、大学生300円、高校生200円、中学生以下無料
休館日:月曜日(月曜日が祝日・振替休日の場合は次の平日)

 

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