一般社団法人「KING OF JMK 」は、上毛かるたのマニアックな知識を問うクイズ大会「上毛かるたカルトQ」をオンライン上で開催しました。その収録動画がこのほど、公式ユーチューブチャンネルで公開されました。
出題者は、上毛かるたブロガーのブゲンさん。
上毛かるたの誕生秘話から札に込められた意味、ゆかりの名所など多分野から10問を出題し、上毛かるたマニアの7人がオンライン上で回答しました。
群馬県民はまだ、上毛かるたを「知らない」のではないか
群馬県民に「上毛かるたを知っていますか」と問えば、「知っている」という人がほとんどでしょう。
「『あ』といえば『浅間のいたずら鬼押出し』でしょ。『い』は『伊香保温泉…」
読み札を暗記しているという意味で、上毛かるたを「知っている」人は多いと思います。
ですが、上毛かるたの成り立ちや札の意味、歴史などを含めて「知っている」という方は、少ないのではないでしょうか。
今回のクイズ大会に出題された問題は
「上毛かるたの初版が発行されたのは、何月何日」
「上毛かるたの生みの親とされる人物の名前を漢字で書きなさい」
「『え・縁起だるまの少林山』の絵札に、6つの星が描かれている意味とは」
など、上毛かるたの歴史や札の意味を知らないと答えられない問題が数多く出題されました。
参加者は「こんな問題、分からないよ~」と言いながらも、楽しそうに回答していました。
ボケあり、笑いあり、大逆転ありの動画ですので、一緒に回答しながらご覧ください。
そして、「我こそは上毛かるたクイズ王」という方がいらっしゃれば、次回のクイズ大会に参加してみてくださいね。
コロナ禍の「上毛かるた」の在り方とは
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、来年2月7日に予定していた第74回上毛かるた競技県大会は、史上初めて中止が決定しています。
「大人の上毛かるた大会」も開催の見通しが立たず、競技としての上毛かるた大会が実施できない状態が続いています。
こんな時期だから、今回のクイズ大会のように「上毛かるた」の成り立ちや意味を学ぶ機会をつくることで、大会とは別の形で「上毛かるた」を盛り上げることができるかもしれません。
上毛かるたが誕生した終戦直後は、国土が荒廃し、日本全体が困難にさらされた時代でした。
「鶴舞う形の群馬県」や「伊香保温泉日本の名湯」「力合わせる二百万」といった札は、戦後の復興や平和への思いが込められた札だと伝えられています。
未知のウイルスという困難に立ち向かう今こそ、上毛かるたに先人が込めた意味に思いをはせてほしいと、願っています。
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