春をけん引、SLぐんまみなかみ

群馬県内では「D51 498」と「C61 20」という2種類の蒸気機関車(SL)が活躍しています。「SLぐんま みなかみ」は上越線(高崎駅〜水上駅間)、「SLぐんま よこかわ」は信越本線(高崎駅〜横川駅間)を運行しています。今回は昨年12月に復活30周年を迎えたSL「D51(デゴイチ) 498」を紹介します。

デゴイチ、みなかみの自然を駆ける

4月6日には、SL「D51―498」の復活30周年を記念したイベントが、JR水上駅SL転車台広場で開かれました。イベントでは、群馬県出身のメンバーによる5人組ロックバンド「LACCO TOWER(ラッコタワー)」が迫力のライブを披露。メンバーの掛け声に合わせて、D51が汽笛を鳴らすというコラボレーションもありました。

 復活30周年記念のヘッドマークを掲出した「D51 498」=水上駅SL転車台広場

会場ではSLにちなんだ「黒いグルメ」も販売。地元のチーズタルト専門店「ジャック・ザ・タルトファンタジー」は、粉砂糖で「D51 30th」とあしらった特別仕様のチョコレートタルトを提供していました。濃厚な味わいでとてもおいしかったです。

「ジャック・ザ・タルトファンタジー」の出店

水上温泉のキャラクター「おいでちゃん」も駅長姿でお出迎えしていました。お見送りの際は着物に早着替えし、プロのおもてなし精神を発揮していました。すごい!

駅長姿がりりしい「おいでちゃん」

迫力の転車シーンを見よう

水上駅SL転車台広場には、SLが向きを変えるための転車台があります。SLが到着したらまずは、転車台へ向かいましょう。ゆっくりと回転して向きを変えるシーンは迫力満点です。

これからの季節は新緑が美しく、車窓からの雄大な山並みも見どころですね。

SLは土日祝日に運行しています。SL運転士のナッパ服を着ての記念撮影や、車掌放送体験(人数制限あり)などがあり、子供も楽しめそうです。今回のように停車駅でおもてなしイベントが開催されることもあるので、ぜひチェックしてみてください。

個人的には、6月22日の夕方から運行する「快速 SL YOGISHAみなかみ」がお薦めです! 昼間のSLは爽快な旅の楽しさがありますが、夜汽車はどこかせつない情緒を感じます。

私は、前橋市出身の詩人、萩原朔太郎が好きなのですが、「夜汽車」や「帰郷」といった詩の世界観を味わうことができると思います。乗車の前には、ぜひご一読ください。

詳しい運行状況や予約はJR東日本の専用サイトへ。