6世紀後半の前方後円墳「観音山古墳」。
今年3月に出土品が一括で国宝指定されると発表され、にわかに注目スポットとなっています。
※国宝指定の詳しい情報は、県HPを参照してください。
復元された観音山古墳は、地名を取って綿貫(わたぬき)観音山古墳とも呼ばれます。
見どころは県下最大規模の横穴式石室。
入り口は狭いですが、奥には美しい石積みと広々とした空間が広がっています。
ハイレベルな埴輪、副葬品がずらり
今回は、国宝指定となる出土品に注目!
出土品は、近くにある群馬県立歴史博物館に展示されています。
博物館の特設ページによると、新型コロナウィルスの感染拡大防止のため、3月26日(木)まで臨時休館しています。
3月27日(金)から開館を予定していますが、展示室では入場制限が行われる可能性があるそうなので、ご注意を。
追記※その後、3月31日まで臨時休館が延長されることが発表されました。訪れる際は、最新の状況を確認の上、お出かけください。
そこで、以前訪れた際の写真をこちらにアップします。
観音山古墳は未盗掘のまま発掘されたため、出土品の質と量は全国でもトップクラス!
一つの台座に三人の女子が載った埴輪は、国内で唯一
群馬県の国宝といえば旧富岡製糸場(富岡市)、そして「挂甲(けいこう)武人埴輪」(太田市出土)です。
ただ「国宝挂甲武人埴輪」は東京国立博物館所蔵なので、今回の国宝指定によって「群馬で国宝の埴輪が見られる」のはうれしいですね。
副葬品の加工技術もかなりハイレベル。
朝鮮半島や中国大陸の影響もうかがえ、古墳の主はかなりの国際派だったことが分かります。
このほか、金色に輝く金銅製馬具なども見ごたえがありますよ。
実用的な古墳グッズをGET
こちらの博物館で必ず立ち寄るのが、ミュージアムショップです。
オリジナルの古墳グッズが豊富で、文房具やマグカップなど実用的なものが多いのです。
埴輪の表情や古墳のフォルムに引かれ、新しいグッズがでると、つい買ってしまいます。
個人的にツボだったハンドスピナー。
書籍コーナーも充実。歴史好きにはたまらない
国宝フィーバーはまだ続きます。
春の特別展示は「すばらしき群馬のはにわ」4月1日(水)~5月10日(日)。
そして、夏の企画展示も「綿貫観音山古墳のすべて」7月18日(土)~9月6日(日)と盛りだくさん!
開館しましたらぜひ、国宝の埴輪に会いに行ってみてください。
【観音山古墳(かんのんやまこふん)】
おすすめ度★★★★★
住所:群馬県高崎市綿貫町1752
石室見学は午前9時~午後5時(4月~10月)、午前9時~午後4時(11月~3月)。見学無料。
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