
打ち立てのそばやスイーツが楽しめる和カフェ「いとをかし」(高崎市若田町)が、今年10月にオープンしました。
高崎市郊外で約40年の歴史を持つ和食店を業態転換して、気軽に日本料理を味わえるカフェとしてリニューアル。
コロナ禍にあって外食の機会が減る中、お客さんが「豊かな時間」を楽しめる店舗づくりに力を入れています。
コロナ禍で法事客が激減
新型コロナウイルス感染症による影響で、県内の外食産業は大きな打撃を受けています。
特に法事や冠婚葬祭など団体客が売り上げの柱だった飲食店は、客足の戻る見込みもなく、業態転換や廃業という選択をするケースも少なくありません。

「いとをかし」の前身である「若田の杜 浜久」は、そばやうどんを中心とした和食店として長く地元に愛されてきました。
休日は法事などの団体客でにぎわっていましたが、今年3月以降の予約は全てキャンセル、売り上げは半分以下まで落ち込みました。

「こんな時だからこそ、料理や空間にこだわった店で外食の魅力を伝えたい」―。
3代目店主の久保田康太さん(29)は、本格的な日本料理の要素を取り入れつつ、ひとりでもゆっくりと食事を楽しめる「和カフェ」への業態転換を決意しました。

ランチの一押し「和食コース」は、柑橘の酸味を生かした前菜や刺身にメイン料理、そば、デザートがつきます。

カフェ飯というと洋食のイメージが強いので、そばや魚が味わえるコースというのは珍しいですね。
コロナ禍で外食する機会が少なくなった今だからこそ、久保田さんは「食材やソースにこだわった、お店でしか味わえない料理を追求し、コロナ禍でも選ばれる店を目指します」と意気込んでいます。
女性に人気なのが、そば粉のガレットのコースです。

野菜ソムリエが厳選した地元の有機野菜を使ったサラダやソース、スープと一緒に味わうことができます。
温度や食感を楽しむデザートコース
久保田さんの妻でパティシエの莉奈さん(29)が作るスイーツも人気です。
温度や食感の異なる4種を味わえる「デザートコース」を提供しているほか、持ち帰りできる焼き菓子も充実しています。

取材時には一番人気のカヌレは売り切れていたので、クッキーを購入しましたが、非常においしかったです!
できたての香ばしさ、サクサクとした食感―。甘すぎない味わいも私好みでした。

ガレットやそばのモーニング
現在はディナータイムの営業はありませんが、モーニングでガレットのセットを提供しています。
単品でそばの注文も可能で、その時の気分で和洋を選択できるのもうれしいですね。
和カフェ「いとをかし」
場所:群馬県高崎市若田町219
営業時間:モーニング(7:00-10:00)/ランチ( 11:00-18:00) 水曜定休
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