
女性のキャリアは一本道ではなく、結婚や出産、育児といったライフステージに応じてさまざまな分岐点が訪れます。
現代の女性は多様なキャリアが選べるようになった反面、その選択に悩む人も多いのではないでしょうか。
7月14日に高崎市のカフェあすなろで開かれたイベント「群馬最強の働く女子会 ハッピーキャリアを手に入れよう」に参加し、さまざまな立場の女性の意見を聞いてきました。
結婚、子育て 変わるキャリア
「群馬最強の働く女子会」は「オトユメ実行委員会」(佐藤由美子委員長)の主催で、トークライブとワークショップの2部構成で開かれました。
トークライブでは、ニューヨーク群馬県人会長でキャリアカウンセラーの大沢直美さん、外国人誘客事業や英語学童を手掛ける経営者の相京恵さん、フリーアナウンサーの佐藤由美子さんの3人が登壇。結婚、子育て、独立といったライフステージごとのキャリアの変遷を語りました。

最初のお題は「好きを仕事にできますか?」。
3人の答えはいずれも「できる」。だだし「挑戦する勇気」や「きついことがあっても乗り越えられる気持ち」が大切だそうです。
では自分の「好きなこと」と出会うにはどうしたらいいのでしょうか。
キャリアカウンセラーでもある大沢さんは、自分自身ととことん向き合う「自己分析」が大切と説きました。机に向かって自己分析をするのではなく、旅行や交流会に行って人と話して「とにかく行動すること」が重要だそうです。
完璧じゃない自分を認める
次の質問は「失敗について」。
大沢さんは「苦しい時こそ考え方を変えて、人を頼って解決策を探してみて」とアドバイスしました。
この「うまく人に頼る」というのは、年齢やキャリアを重ねた女性が意外と苦手なことかもしれません。
相京さんも、以前は人を頼るのが苦手だったと言います。「20、30代のころはがむしゃらに頑張ればよかった。でも40代に入った時、次のステージで成功するためには人に頼ることが必要と気づいた」と説明。完璧じゃない自分の弱さを、しっかりと認めてあげることが大切、と呼びかけました。

子育てによるキャリアダウンも、女性ならではの悩みです。
佐藤さんは出産後、仕事をセーブした時の葛藤を明かした上で「時間軸をずらして考えてみよう」と伝えました。
子育てによるキャリアダウンは一時的なもので、数年後にはその経験が仕事にも生きてくる―。そういうマインドチェンジが大切なんですね。
限りある時間で「何をするか」
また、大沢さんの「取捨選択の精度を上げる」という言葉も印象に残りました。
子育てに追われる日々で、自分のために使える時間は限られています。
誰と会うか、何を食べるか―。毎日の選択を真剣にこなすことは、ビジネスの場面でもきっと役立つと思います。
ワークショップでは「1年後」「2020年まで」「死ぬまで」の各期間で実現したいことを考え、グループ内で発表し合いました。
希望者は、前方のステージで自分の夢を宣言!。皆さん積極的に挙手されていて、そのパワーに圧倒されました。
自分なりのワーク・ライフ・バランスの見つけ方は、今や男女共通の問題意識となっています。
女性だけでなく、誰もが共感できる内容のイベントでした!
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