古墳の大きさや数から「東日本最大の古墳県」と称される群馬県。
群馬県の古墳総合調査によると、その数は1万3000基以上、このうち2000基ほどの古墳が現存していると言います。
古代人の造形物が現代に残っているというだけで、何だかワクワクしませんか。
ぶらりと行ける県内の古墳をセレクトし、随時紹介していきます。
形の残りが良い「前方後円墳」
磯部温泉に向かう途中にある国指定史跡「簗瀬二子塚古墳」。
国道18号線から「簗瀬二子塚古墳入口」の信号を曲がってすぐ右側にあります。
6世紀初頭に築造された前方後円墳で、安中地域一帯を支配した有力者の墓と考えられています。
頂上から見ると、方墳のきれいな形がよく分かります。
珍しい「赤い玄室」
見どころは、関東最古級の横穴式石室です。
遺構を保護するため、残念ながら石室は閉鎖されています。
説明板によると、石室奥の玄室壁面には赤い染料が塗られているそうです。
ガラスの窓から中をのぞくと…
石室の入り口部分を見ることができました。
石室内部を3D映像で再現
古墳の道向かいに、駐車場とガイダンス棟があります。
ガイダンス棟では、非公開の石室内部をリアルな3D映像で見ることができます。
それほど広くはありませんが、古墳の発掘の様子などもパネルで紹介しています。
出土品の展示はなく、実物は安中市学習の森・ふるさと学習館で展示されているそうです。
住宅街の一角にあり、静かで散策しやすい古墳です。
石室の内部が見学できないのは残念ですが、リアルな3D映像に満足です!
【簗瀬二子塚古墳(やなせふたごづかこふん)】 おススメ度★★★★☆
住所:安中市簗瀬756-1ほか
※駐車場、トイレ有。ガイダンス棟の開館は9:00~17:00
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