
起業家の育成や新規事業の創出を目的とする「群馬イノベーションスクール(GIS)」(田中仁財団主宰)の第7期(2020年度)が、4月6日に開講します。本年度の受講生を2月25日まで募集しています。
私自身、ことし1月にGIS6期生として2019年度の講義を修了しました。
その体験を基に、何か新しいことをやってみたい人が「GISに入るべき3つの理由」をまとめましたので、参考になれば幸いです。
目次
GISに入るべき3つの理由
①ビジネスプランを形にできる
GISの参加条件は「全講義日程への出席」とビジネスプランのコンテスト「群馬イノベーションアワード(GIA)への応募」です。
受講生は必ずGIAにエントリーするので、自分の温めてきたプランを形にする良い機会になります。
昨年12月の「GIA2019」は428件のエントリーがあり、6期生からは3人がファイナルに進出し、ヤマダグリーンドーム前橋でプレゼンを披露しました。

生で見ると堂々としてかっこよく、「自分もファイナルに立ちたい」と何度もGIAに挑戦する卒業生もいます。
②最先端のビジネスモデルが学べる
GISは講師陣が豪華です。
通業授業は、早稲田大ビジネススクールの長谷川博和教授などが担当します。
最先端の事業戦略やビジネスのフレームワーク、ベンチャーファイナンスなどを学ぶプログラムは、さながら「プレMBA」。かなり実践的な内容で、事例が豊富なのも特徴です。
経済学部出身でもなく、実務で経営に携わっているわけではない私は、もう少し事前勉強をした方が理解が深まったのではないか、と反省しています。
次回授業のテーマが決まったら、そのキーワード(SWOT分析、キャズム理論、リーダーシップなど)に沿った書籍を通読しておくとよいのではないでしょうか。

通常の講義以外に、著名な起業家を招いた特別講義もあります。
こちらも、経営の心構えや新規事業創出の流れを知る良い機会になりました。
③同じ志の仲間と出会える
講義は座学だけでなく、グループごとの議論が重要になります。
前半は課題も多く、発表の前に何度か集まって内容を詰める機会もありました。
日程調整が大変ですが、専門領域や年代の違うメンバーとの議論は、GISの一番の学びだと感じました。
修了式では、ジンズHDの田中CEOから直接、修了証が手渡される
GISは2014年度から始まり、すでに約200人の卒業生を輩出しています。
「アフターGIS」としてOB、OGの交流も盛んで、年間を通じて懇親会も数多く開催されています。
起業家精神、挑戦心を持った同志と出会い、交流できる貴重な機会だと思います。
GISに入るためには
7期の応募要項によると、応募資格は起業家以外に、起業を目指す方、新規事業を立ち上げたい方などに幅広く門戸を広げています。
実際に、6期生では起業家や経営者以外に、会社員や学生、フリーランスの方など立場も年齢もさまざまな方がいました。
ただ、応募すれば全員が受講できるわけではなく、書類選考(1次)と面接(2次)があります。
2次面接は、グループディスカッションでした。GISでは積極的な発言が求められるので、しっかり議論できる人かを見るのかもしれません。
2020年度のGISの講義は4月~1月まで計10回を予定しています。
講義の場所は前橋市街のcommなど。時間は原則、午後7~9時。受講料は無料です。
大人の学びは「痛み」と「喜び」
「大人の学びは痛みである」―。
これは、日本ラグビー協会コーチングディレクターの中竹竜二さんの言葉です。
GISの学びは楽しいだけでなく、時には手厳しい指摘や自分の考えを否定されるという「痛み」もともないます。
そんな時に痛みを分かち合う仲間がいる意味は大きいですし、ビジネス本を読むだけでは得られない「喜び」が、そこにはありました。
興味を持った方はぜひ、GISに応募してみてください。
卒業するときにはきっと「入ってよかった」と思えるはずです!
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