やさしさで日本を包むパン屋さん/「福ベーグル」の10周年とこれから

「びっくりするくらい美味しいベーグル」がコンセプトの「福ベーグル」が今年8月、創業から10周年を迎えました。

未経験からベーグル店をはじめ、東京への初進出、冷凍パンのECサイトなど販路を拡大中。

進化し続ける「まちのパン屋さん」の未来について、同社の福島直社長に聞きました。

福島直社長は2007年に、保育園や幼稚園の建屋、遊具、家具の設計製作を手掛ける「ARIGATO COMPANY(アリガトウ・カンパニー)」を起業。群馬県内のビジネスコンテストで大賞を受賞するなど、起業家として活躍しています。(撮影:福ベーグル高崎店)

「福ベーグル」は2011年8月、高崎市内に第1号店を開店。現在は県内に5店舗、今年4月には「夕やけだんだん谷中銀座店」で都内初出店しました。

国産小麦にこだわったベーグルは、もちもちの食感が人気。

中にはクリームチーズやチョコレートなどが包まれ、朝食やおやつにちょうどいいボリュームです。

ほかのお店では味わえないメニューにファンも多く、何度も買いに訪れるリピーターもいるそうです。

パン作り未経験でチャレンジ。自分たちの「おいしい」頼り

「福ベーグル」は、保育園や幼稚園の内外装を手掛ける建築会社「ARIGATO COMPANY」のグループ会社として創業しました。

当時、福島社長はじめスタッフ全員が、ベーグルづくりはほぼ素人状態。

「じぶんたちが食べておいしいかを基準に、とにかく試作して食べての繰り返し」(福島社長)

スタッフの中にパン作りの専門職はいなくても「じぶんたちがおいしい」と思う味を追求してきたそうです。

かぼちゃあんを包んだ「かぼちゃかぼちゃ」。優しい甘さで幅広い世代に愛される味わい

すぐに行列ができるほどの人気店になったのですが、パン屋の経営は初めてで創業から2年間は赤字続き。

「もし『福ベーグル』の経営者が孫正義さんなら、柳井正さんならどうするか」―。

苦しかった時、福島社長はこう自分に問いかけ、自らを奮い立たせたそうです。

材料の仕入れや店舗の立地、スタッフの育成など、少しずつノウハウを積み重ね、チェーン展開できる組織づくりや経営基盤が整っていきました。

今では、その時に得た学びや店舗経営のノウハウをユーチューブ「なお福チャンネル」で公開。お店を持ちたいという人に向けたアドバイスを伝えています。

「福ベーグル」の“主役”は約80人の女性スタッフたち。皆さんの丁寧な仕事ぶりから、ベーグルへの愛情が伝わってきます(撮影:福ベーグル前橋南町店)

福島社長がベーグル事業を始めた理由の一つが「女性が活躍できる職場をつくりたい」という思いです。

「福ベーグル」の社員は、なんと社長以外すべて女性!!

店舗は販売ブースとキッチンが一体になったつくりで、買い物しながらベーグルの製造現場をみることができます。

ベーグルの形を整え、あんやチョコ、チーズを包むのは、すべて手作業。

スタッフのみなさんが楽しそうに、そして丁寧に生地を成型する姿に接すると、ベーグルのおいしさやありがたみが一層増す気がします。

冷凍パンで「お取り寄せ」を強化

「福ベーグル」は9月から本格的に通販事業を始めますが、そこには店舗運営の安定と、スタッフの働き方改善という狙いがあります。

店舗での販売は、天候などの外部要因で売れ行きが左右されます。当日の販売状況で店舗の仕事が減ったとしても、ネット販売の仕事があれば、スタッフの働く機会を確保できます。

「スタッフが一生懸命つくったベーグルを一個も売れ残さないこと。

それが経営者である自分の仕事だと思っています。

みんながつくったベーグルを大切にする姿勢が、働くスタッフのやりがいになり、ひいては経営基盤の強さにつながります」(福島社長)

店舗で余ったロスベーグルを冷凍パンにして、お得な価格で販売することも。

冷凍技術とITを組み合わせることで、パンの保存や販売の方法にも新たな可能性が広がり、「フードロス」を減らすこともできます。

つくった分だけ、しっかり売り切る―。これからの社会に必要なサスティナビリティを意識した、素敵な取り組みだと思います。

ベーグルの成型はひとつひとつ手作業で行います。作っている皆さんも楽しそう!(撮影:福ベーグル工房)

地域を豊かにする店づくり。パン業界の「スターバックス」目指す

冷凍パンでECを強化する一方、「福ベーグル」は今後も店舗販売に力を入れていくと言います。

「『福ベーグル』という商品を通じて、手づくりの温かみ、やさしさといった目に見えない価値を伝えていきたい」(福島社長)

その理想像として、福島社長が例に挙げたのが「スターバックス」でした。

優れた企業ブランディングで知られる「スターバックス」。

「コーヒーを買う」という目的だけでなく「リラックスできるサードプレイス」という店舗体験を提供し、成功を収めた手法で有名です。

そしてスターバックスは、購入体験だけでなく、多様性や主体性を大切にした企業文化、組織づくりでも注目を集めています。

「群馬といえば『福ベーグル』。みんながそう言ってくれるお店に育てたい」と話す福島社長(撮影:福ベーグル前橋南町店)

「『福ベーグル』は今後、全国で100店舗、店長100人によるチェーン展開を目指しています。

ネット販売だけでなく店舗にこだわるのは、その地域に『女性が活躍できる場所』をつくりたい、という願いがあるから。

『福ベーグル』があることで、働く人やその家族、そして地域全体が豊かになる―。

この『やさしさ』の企業文化で日本を包み込むことが、これからの『福ベーグル』の目標です!」(福島社長)

\【福ベーグル】はこんな会社/
人気のベーグル専門店。お店には毎日20種類以上の焼きたてベーグルが並びます。
店舗は群馬県内(高崎店・モントレー店・川原町店・伊勢崎店・前橋南店)と都内1店舗。
HPはこちら→https://fukubagel.jp/index.php
楽天のECサイトでも購入できます→https://www.rakuten.ne.jp/gold/fukubagel/

やさしさで日本を包むパン屋さん/「福ベーグル」の10周年とこれから

「びっくりするくらい美味しいベーグル」がコンセプトの「福ベーグル」が今年8月、創業から10周年を迎えました。

未経験からベーグル店をはじめ、東京への初進出、冷凍パンのECサイトなど販路を拡大中。

進化し続ける「まちのパン屋さん」の未来について、同社の福島直社長に聞きました。

福島直社長は2007年に、保育園や幼稚園の建屋、遊具、家具の設計製作を手掛ける「ARIGATO COMPANY(アリガトウ・カンパニー)」を起業。群馬県内のビジネスコントストで大賞を受賞するなど、起業家として活躍しています。(撮影:福ベーグル高崎店)

「福ベーグル」は2011年8月、高崎市内に第1号店を開店。現在は県内に5店舗、今年4月には「夕やけだんだん谷中銀座店」で都内初出店しました。

国産小麦にこだわったベーグルは、もちもちの食感が人気。

中にはクリームチーズやチョコレートなどが包まれ、朝食やおやつにちょうどいいボリュームです。

ほかのお店では味わえないメニューにファンも多く、何度も買いに訪れるリピーターもいるそうです。

パン作り未経験でチャレンジ。自分たちの「おいしい」頼り

「福ベーグル」は、保育園や幼稚園の内外装を手掛ける建築会社「ARIGATO COMPANY」のグループ会社として創業しました。

当時は福島社長はじめスタッフ全員が、ベーグルづくりはほぼ素人の状態。

「じぶんたちが食べておいしいかを基準に、とにかく試作して食べての繰り返し」(福島社長)

スタッフの中にパン作りの専門職はいなくても「じぶんたちがおいしい」と思う味を追求してきたそうです。

かぼちゃあんを包んだ「かぼちゃかぼちゃ」。優しい甘さで幅広い世代に愛される味わい

すぐに行列ができるほどの人気店になったのですが、パン屋の経営は初めてで創業から2年間は赤字続き。

「もし『福ベーグル』の経営者が孫正義さんなら、柳井正さんならどうするか」―。

苦しかった時、福島社長はこう自分に問いかけ、自らを奮い立たせたそうです。

材料の仕入れや店舗の立地、スタッフの育成など、少しずつノウハウを積み重ね、チェーン展開できる組織づくりや経営基盤が整っていきました。

今では、その時に得た学びや店舗経営のノウハウをユーチューブ「なお福チャンネル」で公開。お店を持ちたいという人に向けたアドバイスを伝えています。

「福ベーグル」の“主役”は約80人の女性スタッフたち。皆さんの丁寧な仕事ぶりから、ベーグルへの愛情が伝わってきます(撮影:福ベーグル前橋南町店)

福島社長がベーグル事業を始めた理由の一つが「女性が活躍できる職場をつくりたい」という思いです。

「福ベーグル」の社員は、なんと社長以外すべて女性!!

店舗は販売ブースとキッチンが一体になったつくりで、買い物しながらベーグルの製造現場をみることができます。

ベーグルの形を整え、あんやチョコ、チーズを包むのは、すべて手作業。

スタッフのみなさんが楽しそうに、そして丁寧に生地を成型する姿に接すると、ベーグルのおいしさやありがたみが一層増す気がします。

冷凍パンで「お取り寄せ」を強化

「福ベーグル」は9月から本格的に通販事業を始めますが、そこには店舗運営の安定と、スタッフの働き方改善という狙いがあります。

店舗での販売は、天候などの外部要因で売れ行きが左右されます。当日の販売状況で店舗の仕事が減ったとしても、ネット販売の仕事があれば、スタッフの働く機会を確保できます。

「スタッフが一生懸命つくったベーグルを一個も売れ残さないこと。

それが経営者である自分の仕事だと思っています。

みんながつくったベーグルを大切にする姿勢が、働くスタッフのやりがいになり、ひいては経営基盤の強さにつながります」(福島社長)

店舗で余ったロスベーグルを冷凍パンにして、お得な価格で販売することも。

冷凍技術とITを組み合わせることで、パンの保存や販売の方法にも新たな可能性が広がり、「フードロス」を減らすこともできます。

つくった分だけ、しっかり売り切る―。これからの社会に必要なサスティナビリティを意識した、素敵な取り組みだと思います。

ベーグルの成型はひとつひとつ手作業で行います。作っている皆さんも楽しそう!(撮影:福ベーグル工房)

地域を豊かにする店づくり。パン業界の「スターバックス」目指す

冷凍パンでECを強化する一方、「福ベーグル」は今後も店舗販売に力を入れていくと言います。

「『福ベーグル』という商品を通じて、手づくりの温かみ、やさしさといった目に見えない価値を伝えていきたい」(福島社長)

その理想像として、福島社長が例に挙げたのが「スターバックス」でした。

優れた企業ブランディングで知られる「スターバックス」。

「コーヒーを買う」という目的だけでなく「リラックスできるサードプレース」という店舗体験を提供し、成功を収めた手法で有名です。

そしてスターバックスは、顧客に対する購入体験だけでなく、多様性や主体性を大切にした企業文化、組織づくりでも注目を集めています。

「群馬といえば『福ベーグル』。みんながそう言ってくれるお店に育てたい」と話す福島社長(撮影:福ベーグル前橋南町店)

「『福ベーグル』は今後、全国で100店舗、店長100人によるチェーン展開を目指しています。

ネット販売だけけでなく店舗にこだわるのは、その地域に『女性が活躍できる場所』をつくりたい、という願いがあるから。

『福ベーグル』があることで、働く人やその家族、そして地域全体が豊かになる―。

この『やさしさ』の企業文化で日本を包み込むことが、これからの『福ベーグル』の目標です!」(福島社長)

\【福ベーグル】はこんな会社/
人気のベーグル専門店。お店には毎日20種類以上の焼きたてベーグルが並びます。
店舗は群馬県内(高崎店・モントレー店・川原町店・伊勢崎店・前橋南店)と都内1店舗。
HPはこちら→https://fukubagel.jp/index.php
楽天のECサイトでも購入できます→https://www.rakuten.ne.jp/gold/fukubagel/